佐藤正和重孝氏の仙台三越での個展が終わり、なぜか自分もほっとしてしまっているここのところですが(笑)、氏より賜りましたブツをひとつ、ご紹介したいと思います。
鋳造されたミヤマクワガタ
型は、氏の自己採集の蝦夷ミヤマ。
アクセサリーの制作などで、蝋(ロウ)で型をとって鋳造するロストワックスなる手法がありますが、これは、ムシの実際のボディ(亡骸)をそのまま型として用いてつくったもの。
亡骸は灰となって残らず、「ブロンズのかたどり」ができあがるという仕組みです。
しかし、細部までブロンズが行き渡っており、なかなかの出来です。
フセツのトゲトゲ、ひいては触角の一部まで再現できちゃっている!驚きです!!
ここらへんの再現にも、熱し方や順番など、うまい鋳造のための条件もさまざまにあるようですね。
アクセサリーなどにするには、ここから磨きをかけるのですが、国産ミヤマの無骨さといったイメージなどはこのままの質感で十二分に表現できている感じです。
まして、これには、個人的にいろいろと思うことがありまして・・・こうしたものをめぐる文化的マテリアルっていろいろあるんですよね。その深遠たるや、どこまでも・・・
HPも新しくしましたし、こっち方面の記事もいろいろ書いていきたいと思います。
Special Thanks!