今期の大小個体、しっかりと乾燥したので控え箱にて観察する。
xerxesは、鞘羽が縦長で艶が無くマット、かつ前胸背板の後ろ角が鋭くえぐれるため、ハイウエストな印象を見る者に与える。
大型個体になると、頭部が前胸と同等の「幅」を備えるようになり、その貫禄は十分。
顎の造形も、意外と複雑。
ディスクリプションをするならば、「中央の内歯のすぐあとに小さな歯が出て、顎先に向かってヘラ状に湾曲し、先端は上方を向く」、という感じ。笑
40mm後半のサイズでは、頭部の耳状突起も気持ち側面へ張り出し、ミヤマであることを主張しているかのよう。
ibericusやらtetraodonを除いた、これらのPuseudolucanusの系統(ツルンとしてミヤマとは思えないまあるい種)をあれこれ考えることは、なかなかに愉しい。
バルバロッサ、ブシグニー、マクロフィルス、シリアクス、レバノンのシリアクス、イランのシリアクス、そして、このクセルクセス。
触覚の幅の広さがトレードマークな彼ら、まだ見ぬ仲間がいるかもしれない。