中国雲南省南部の金平jinping 地域よりもたらされたフジタミヤマ。
52mmの中型、本種の特徴は出ているが、まだまだおとなしい顔つき。
大型になれば、どうなのだろう?
原記載のSapaのものと違いはあるのだろうか??
生息地は、飛び地になっているのだろうか???
などと疑問は次々に湧いてくるわけで。
が! 地図上でこの中国とベトナムの国境地域を見てみれば、その距離、およそ100km圏内といったところ。。。近っ!
赤が新産地。青が原記載の地。
日本でいえば、この程度でミヤマが別種になったりするわけもない距離感。笑
ただ、日本と異なるのは、
ミヤマが複数種生息しているということ。
種の間で人智の及ばないなんらかの影響関係があるかもしれない。
それにともなった「種」の枠を超えてゆく変異があるかもしれない。
とはいえ、Jinpingで採取されているラインナップをみると、およそSapaでの顔ぶれなのです。
ノビリス、キクロマトイデス、ラミニフェル、チベタヌス。。。
かつて葛さんがリスト化した種のラインナップなんですね。
※ ひとつ興味深いのは、中国側でセリケウスが出てこないところ!セリケウスは、むしろ、少しSapaより南下したYenBaiのほうに出てくる。このエリアはSapaに程近いにもかかわらず、ラオスに産する種も出現し、その顔ぶれに変化が出てくる。じつに興味深い。
ともかく、
フジタは、Sapaの南北、つまりYenBaiのほうにも、中国側にも生息しているわけなんですね。
あ、ラオスにもいます!(私とジリオリのグラディウスの記載論文参照)
虫からしてみれば、国境なんて関係ないですから~♪