ビークワ日本のミヤマ特集の巻頭図鑑において、標本の提供において多大なるご協力をいただいた川原さんが運営するホームページのご紹介です!
ビークワが完成間近な頃、福島のカシオペアさんのルートで、繋いでもらった深山なご縁。
昆虫標本を通して、若い世代に自然の素晴らしさを伝えてゆくプロジェクト、川原さんのアツい思いが滲み出るサイトなので、是非ご覧いただければと嬉しいです★
ひとつひとつの標本に、採集者からとのやりとりで伝えられるコメント。
ひとつの標本の向きを変えて撮影された写真の数々。
もちろん、ミヤマだけでなく他の日本産クワガタの標本も多く、
またビークワギネス個体もあり、見どころはたくさんありますので是非!
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さてさて、
そんな、ビークワの巻頭のプレートに載せる標本のチョイスについてですが、
ビークワ本誌の関東よりも西、西日本地域の標本などはほぼ、川原さんからの提供の標本になっているんですね。
「展足の型」を見て頂くと、よく分かるかと思います。
率直に言うと、
こういった標本提供の話っていうのは図鑑の根幹に関わるものなのですから、
私としては、標本の量にかかわらず関係した標本提供協力者の名前を、大きく掲載して頂きたかった!
しかしながら、こういうことは編集長の意向や権限が大きいんですね。
何を取り上げるか、レイアウトをどうするか、誰から標本を借りるか、から始まり、
どの標本を載せる、特大を載せまくる、離島ミヤマはこのくらい分量を割く、などの方向性に関することなども。
著者が、私の名前になっているのに、です。
私の協力者以外で、編集長が協力を頼んだのは誰?いったいだれが協力者なの?っていうことも、完成したビークワを手にとって、一辺倒に五十音順に並べられた名前を、巻頭の謝辞を見るまでわからないw
教えてもらえないのです。いや、結構まじめに笑えないんですけど、ね。
自分はそれこそ巻末の「解説」にあるように、ミヤマの記載の歴史を細かくトレースして、ミヤマの変異の幅をお見せしたかった。
「特大」を並べるのは前回やっているので。
つまり、その観点で「解説」と「プレート」とが呼応するような文章をまとめていたのですが、巻頭プレートと解説がいまいちかみ合ってない感じになっているのは、ひるがえせば、大人の事情があるということです。
たとえば、1ページ目の謝辞の直下の1/2のあご変異の部分(↓の紫で囲った部分)。
自分がやるならば、あご型の選別もより特徴の顕著な個体を吟味するし、頭部まで図示して「エゾ型は頭冠が発達する、フジ型は頭が平坦」というところまで入れ込みます。
ここは、私はノータッチで、校正確認もしてないのです。
また、レイアウトも、不統一感があらわになってしまっています。
標本の横からの写真があるのは東北地方ページ(10-11㌻)と、新潟の1個体(13㌻)のみになってしまっているのも、そうした事情によります。
相変わらずのずらっと並ぶだけの一辺倒なプレートに、もっと自由度をもたせたかったのですが・・・。
また、原稿では誤っていないのに、稿を重ねたすえにナゼか出てしまった数々の誤植。
(私の名の表記はSATOであって、SATOUではありません・・・)
紙面をみて、ぽくないな~とか感じた同好の方々、なんだか完成度がな~と感じた方々、前回と代わり映えしないな~と思った方々、
そういった内部の諸事情があるのか~と思って頂けましたら幸いです。
ようは、「イニシアチブ」と「時間」の問題です!
何事も、複数人でひとつのものを「つくる」ことは大変なのです!
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川原さんをはじめ、
自分と直接の面識のない、謝辞だけで触れさせて頂いているご協力を頂いた関係各位の皆々様、
ここにあらためて、感謝の意を示します。