7/25 ミヤマ採集、福島遠征!

2022年7月後半、ようやくセミの声も聞こえはじめた。

今年は出が早かった感もあって、もうピークは過ぎてしまったかな~と一抹の不安をおぼえつつも、一路福島へ。

カシオペアさんと合流して、いざ!

9:00 AM スタート

雨上がりの林道のアスファルト上で吸水するカラスアゲハ

カメラを構えるとひらひらと舞って・・・今回の愉快な採集ドライブのはじまりを祝福してくれた。(と勝手に思っておいた!)

 

小さい個体はリリースしつつ、64-65くらいの第一号。

大顎がシャープで顎先の鋭い個体。

やはりこのくらいの大きさにならないと、「ミヤマ感」がでないよな~と一安心。

その木の根元で素早く動く影を追えば、美しいヤマカガシの幼体。

脱皮間近なのか、目が白くなっていた。

 

「目~眼」つながりで、

さすがなのは、カシオペアさんの「」☆

有望な木がたくさんある中で、まして宮城よりも深い山の中で、本当にミヤマが好む、集まる木を特定しているのだから、本当におもしろい。

これは、日々の観察の積み重ねと経験のたまもの。

簡単に教えられるものでもないし、逆に、簡単に聞いては「野暮」ってもんです。

どれだけ情熱と好奇心、「好き」という気持ちで時間をかけたか

我が身を振り返ると同時に、ほんとうにリスペクト!

出会うミヤマの数が増えてゆく。

感触としては申し分ない・・・じつにハッピーだ。

 

でこぼこコンビ! 

メイトガードというより、樹液なめたい欲求のほうが強い状態に、笑う。

樹種は同じにもかかわらず、ノコの木、カナブンの木、というように集まる種が変わってくる。

不思議なモノだ。

そんな状況はとても興味深く、まじまじと観察してしまう。

 

ミヤマとは関係無い景色はここのクヌギポイントくらいだったが、

じつにいい眺めだ。

この写真には写っていないが、上にオオムラサキもいて、典型的な樹液酒場の景色が目の前に。

注目すべきは、

でっかいオオスズメバチの下のディープなブルーグリーンのカナブン!

この色彩変異は、東北では少ない。

そんな「宝石」にひとり興奮して、まんなかに陣取るオオスズメもろとも捕獲すべく車へネットとプリンカップを取りにダッシュで戻るなどする。

そんなアドレナリンだくだくのため、ここであろうことか、車のキーをロストするという失態を演じてしまった。

 

いや長年採集してきてこれまで無かったことが今・・・

「こんな山中でJAFかよ…!」なんてことばが頭によぎる。

シリアスに焦る。

まじでそこそこの時間、30分弱くらいだと思うんだけど、カシオペアさんと一緒に探すという・・・。

 

結果、歩いた道や木の根元などではなく、

後部トランクや、シートやその下などでもなく、

なんと「運転席のサンバイザーの上に挟んであった」という。

車内で絶望に天を仰いだとき、かろうじて視界の片隅に見覚えのあるキーホルダー。

 

みなさま。山あるあるですけど~

カメラスマホを落とさない!ってほかに、車のキーの管理もしっかりしましょう。

バイザーに挟んだ記憶ないんだよね。自分に言い聞かせてます。ハイ。

カシオペアさん、スミマセンでした~(´Д⊂ヽ

 

気を取り直してカシオペアさんの案内で、ずんずん進む。

 

道路を3頭ほどのサルが横切った。

よく見ると、路肩に駐車してある工事用重機に乗ってるわけ!

遊び場なのか~

 

しかし、こうポイントを数みていると、ミヤマが樹液を吸いに来る時間帯に関して、とてもアバウトな印象を受ける。

朝でもいるし、炎天下でもいるし、夕方でも。

おそらく重要なのは気温湿度の関係。くわえて木の状態。

そして、なにより重要なのは、♀がいるという要素だと思う。

そういった要素をまとめたものは、カシオペアさんが言う「スイッチ」という表現。

そのスイッチが入ったとき、条件がいい木には、たくさんの大型ペアが集まっている。

どんどん数を上げていく。

14時過ぎるころには、クーラーボックスが満杯。

 

でも、大台70mmはなかなか越せない。

大きくとも、65-66mm が大半。

68mmになると「おお!」という感じ、

逆に、「大きい!」って思っても69mm。

宮城もそこは変わらないけれど、時間をかけずにルッキングで大型に遭遇することはかなり幸運なことと言っていい。

ここは関西や九州とは決定的に異なる。

 

下はヤナギより確保した、60後半の大型。

「期待していなかった木」からばさばさ落ちてくるのはとてもエキサイティングだ!

 

左のような銀色の微毛の個体が出てくるのは時期の後半、とカシオペアさん談。

ポイントを東西南北終日走り続けて、時間はすでに18時前後。

まだまだ明るい。

とはいえ、森の中は暗い。

そんな微妙に不安な我々の前に、待ち望んだ70越えが舞い降りることになる。

上の写真は、落下直後。

私が蹴り役、カシオペアさんが待機という場面で、そこそこの落下音。

もぐろうとするデカい尻をつかみ、すかさず定規で計測するカシオペアさん!

 

「これは確実に70は越えてきた!」

まさに世界陸上の実況のよう。

とても嬉しそうにそわそわしているピュアなカシオペアさん!

いや~「童心に帰る」ですわ~♪

林の中から出て~どーん!

おお~~~

本当に我々しかいない静かな夕暮れの林道で、ふたりで☆-(ノ゚∀゚)八(゚∀゚ )ノイエーイ☆

 

頭の幅も20mmはとれそう。

サイズは71とれるかなというところ。 

感動さめやらぬ中で、そのあとさらにもう一地点めぐったのだけど、小型ミヤマやノコくらいでした。

暗くなったため、19時に終了。

 

 

総括。

時期とタイミング、カシオペアさんの判断、そのすべてが幸運だった今回の採集ドライブでした。

 

 

きりが無いですが~

後日、成果報告とともにまとめる方向です。

 

Author: jinlabo

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