ヒルデガルダの記載論文。
M. Zilioli
“A new stag-beetles of the genus Lucanus Scop. from the Chinese Province of Shaanxi (Coleoptera, Lucanidae)”,
in Atti Soc. it. Sci. nat. Museo civ. Stor. nat. Milano, 143/2002(I): 131- 135, Luglio 2002.
“A new stag-beetles of the genus Lucanus Scop. from the Chinese Province of Shaanxi (Coleoptera, Lucanidae)”,
in Atti Soc. it. Sci. nat. Museo civ. Stor. nat. Milano, 143/2002(I): 131- 135, Luglio 2002.
Huangら(2010)によって、Lucanus szetschuanicus Hanus, 1932のシノニムSynonym、として処理されてしってしまったヒルデガルダ。
ゲニタリア(交尾器)の図示も抜かりの無い、著者Zilioli氏の誠実な人柄が感じられるちゃんとした論文なのですが、じつに残念!
新種記載とは、入念な先行研究分析とスピード感をもって、「ゆっくり急がなければ」ならないシロモノなのです。
いつも思うけど、シノニムに処理されたホロタイプ標本ってどうなるのでしょうね。
純然たる「赤ラベル」も、シノニムにされたって追加ラベルを上に挟んで、タイプ標本とともに保管なのだろうか。
実際には、シノニムにされたって、その【基準標本】の価値は減じなどしないわけですよ!
分類学の集積のなかで、シノニムに処理されたからといっても、そのときの記載文がある限り、それとともにセットで認識されるべき貴重な標本なわけですから。
でもやっぱり、シノニムに処理されてしまった種のパラタイプ標本とか、どこか残念な気がしてしまうのもですね・・・。
シセンミヤマに関する顛末は、先の記事参照くださいませ。