Lucanus vitalisi Pouillaude, 1913
ヴィタリスミヤマクワガタ
Lucanus vitalisi Pouillaude, 1913
: Tonkin, N. Vietnam
SAPA,vietnam
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Sapa 産
70mm前半
大アゴがゆるやかに、長く伸長した美形。
亡き葛さん曰く、基本的にサパの街近郊にいて、最近はめっきり入ってこなくなった、と。
そのときは、こうした系統のミヤマに触手が向いてなかったせいもあり、あまり関心がなかったけれども、今思うと興味深いな~と。
わいわい話をし、少ないヴィタリスの箱を横目に見ながら、チベットミヤマ・カツラ亜種が大量にはいった箱をわさわさ見ていた時間。。。
いい思い出です。
Yen Bai 産
Yen Bai,vietnam
片腕無しだけど、80mm半ばのビッグボーイ。
大アゴが太く、うねりの入らない型。
近年もたらされている場所は、サパから南下した山地帯のような場所。
話を聴くかぎり、ヴィタリスはふつうに多産するもよう。
それでいて、標本が示すように、体長アベレージがサパに個体に比して、非常に大きいことが明らかである。
こちらの産地のほうが、本種の本拠地なのだろうか。
いずれにしても、ヴェトナムの自然の懐の広さを思う。
いろんな種類がごくごく狭い地域にいて、いいな~
日本も、そうだったら、いいのにな~
本家インドのラミニフェルとは原記載にならって別種に区別された(Fujita, 2010, pp.96-97参照)、ヴェトナムのラミニフェル、ヴィタリス、なのである。