ツカモトミヤマの2000年, タイのNan ラベル
この個体に限っては、近年ポピュラーに出回っているラオス産の個体と比較して、形態的に「骨太でごつい」印象がある。
ミヤマの個体変異の常だけれども、これも、また個体変異の範疇といっていいだろう。
Nan, Thailand
そして、顎先の開きはおとなしい。
〈L. Luciの記載〉に際して、形態比較に用いられたのは本種。
顎の基部の形態(歯の形状)が似ているからではあるが。
一方、顎先が大きく開き、基部にこの独特の歯型をもつ種は、限られる。
sp. luci との比較に留まらないほうが良かったかも、などと愚考します。
この点は、【ヒメミヤマ系=fortunei group】を論じる際、顕著なキャラクターとして注目すべきと考えます。
しかし、古くから知られている、中国の「フォーチュンミヤマ」と「シセンミヤマ」、この2種って、なんなんでしょうね~。