イタリア中部(ローマ近郊)の不明種。
Lazio(Roma)
Bosco di Manziana
16/VII/1985
leg. C. Iacovivone
52mm
腹部が大きい全体のフォルムはもとより、色味、
頭部の幅、大顎の間隔とそのニュアンス(艶など)、
寸胴ではなく先細な胸部・・・などなど
テトラオドンとは明らかに異なる。
大型になっても、テトラオドンのようにならないような気がする。
この個体はテトラオドンで言えばだいぶ大型。
しかし、実際のところ、“中型”の印象を感じるのはなぜだろう。。。。。
触覚片状部は、明らかに5節。
(6節目がほんの気持ち少し尖る程度)
同じ種類と思われる小型個体。
ROMA, Lazio
Italia
16/Jul/1985
37mm
テトラオドンのずんぐりとした印象が、無い。
特に頭部が~ニュアンスレベルなのだが、違うと思う。
この個体も触覚片状部は5節。
個人的見解としては、タローニ氏のカタログ99頁に収録された個体(右図)は、もしかしたらこれらの大歯形ではないかと思う。
①前方にすらっと伸びる大顎、その歯先
②テトラオドンと比較してより大顎の中ほどに出る内歯(第一歯)
③頭部突起の張り出し具合
などは、よく似ているように感じる。
ローマ近郊には、cervusとtetraodonに混じりながらも、これらのような独立した種類が局地的に生息していると思われるのである。
もちろん、cervusとtetraodonのハイブリッドの可能性も捨てきれないのだが。