浸食された亡骸とお盆前探索

こんなのを見つけたので記録しておく。

ええ。すでにお亡くなりになって久しいカミキリ様。

「節」足動物、そのあらゆる「ふしぶし」から吹き出ているソレは、じつにおぞましい。

浸食

-lose control- だ。

雨も当たるだろうに、ちゃんと木を抱いたまま果てている亡骸に、ただただ「凄いな」と。

自然への畏怖を覚える。

合掌。

 

さて、

雨をまっていたのだけど、その恵みの雨を待たずしてなじみの鉄板ポイントへ。

来る者を阻む分厚い笹藪地帯。

コレ、いままで無かったんですよ。
コロナ禍で草刈りされないから繁茂してしまった!!こんなところにも影響があるのです!

昨年痛い思いをしたアシナガバチの巣も点在するディープなデンジャーゾーンさえ通過できれば、サクサク歩いて、楽園へ。

ここのところの局地的豪雨のためか、日照の当たり方が変わって、エリアの植生も変わってきている。

枯れた木、写真のように倒れたけど生きている木、その影になって絶えた下草、その代わりにできたスペースで繁茂してくる草木・・・

クマに唸られた茂みも、変わってしまってあのときの景色はもはや無い。

毛虫もいない。

かつて、巨大個体を見た木も、ツタに絡まれて見る影もない。

いや、本当に。

そして、来るたび、むしが集まっている、いわゆる繁盛している木も異なっている。

今回は、カブトの木、ノコの木、コクワの木、そしてミヤマの木が見事にできあがっていて、さすがに笑えた。
「なに、みんなでチーム分けしたの?」と突っ込みたくなるレベル。

おもしろい。

ミヤマの木から落ちた面々。5つ落下したなか、2は茂みの中にロスト、この2♂とそれと一緒にいたであろう1♀は確認できたという感じ。

小さい方は、新鮮。お盆前後の二次発生個体と思われる。

一方で大きい方は、毛も擦れて、顎先は二股みごとにポキポキ欠損!頑張って生きていたんだね~ (*’ω’ノノ゙

67mm。そこそこ大型の個体だった。

 

しかし、この木、前回は落下ゼロの木。

やはり、時期とともに、集まる木は変わっている。まさに、先のカシオペアさんの見立てを補強する実例。

 

エリアの奥のほうまで汗だくで探索するのだけど、いるのはエリアの手前の方。

しかも集中している。

樹液ドボドボの木もあるんだけど、いないのはなぜなのか。本当に不思議だ。

しかしこのしんどい体感も、無関係では無いと思う。

虫的にも不快なはずだ。

おそらくより条件のいい、まだ見ぬ楽園が至る所にあるにちがいない。

Author: jinlabo

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください