今年、2021年は、ワンペア入手しました。
70代前半の個体で傷も皆無、鮮度良好。
このくらいのサイズになると、この種の特徴あるカタチが十分に発現しており、まじまじと堪能することが可能ですw^^
記載時の最大サイズは、コレより1センチ=10mm 以上も大きいのですから、
参りますねw
MAXは85mmUPですよ~!
アングスティコルニスの親戚のような感じでもあり、
タイワンミヤマや、中国のヘルマンミヤマに通じる質感をもつ、なんとも不思議な種です。
個人的には、「頭冠の後端の縁がピンと跳ね上がる形態」や、「顎先のヘラ感」が、アングスティコルニスよりもむしろアマミミヤマを感じさせるよな~って思ったりもします。
そう思うと、ゲアンミヤマってタイワンミヤマ南部にも似てますしね。
実際、ベトナムの相って、中国本土よりも台湾を感じさせるものです。
その先の奄美との関連をうかがいたくなる。ま、他人のそら似かもしれませんけどw
さて、標本に戻りましょう。
いつも思うのは、状態が良すぎる!ということ。
A+++ですねマジで。
採集はおそらく、ルッキング~樹液採取であるためかと。
ライトトラップではないんでしょう。
ペアで流通するわけは、いっしょにいるところを捕獲されるだろうからだろうし、
ワンシーズン、数もそんなに出ないわけはそこにあるだろうし、
冒頭の、状態が、もとい「鮮度がいい」という事実も、そうした予想を裏付けるかなと。
いやはや、こんな美しいミヤマをルッキング採集するなんて、贅沢だなあ。
数が出ないことは、予期せずとも価格の暴落を未然に防ぐことにもつながっています。
いや~かつての高嶺の花フジタなど、ライトに来る種の値段が無くなっていくのを横目に、高値を保ち続けている景色は、なんとも不思議なものです。
ドンミヤマ、あらためていいミヤマだと思います。
近年記載された種のなかでは、群を抜いて「大型種」。
かつて、葛さんがご存命の頃、いいミヤマだよね~と言ってたのを思い出します。
その特徴ある個性的な造形は、上からの写真ではまったく伝わらない。
大顎の「上下の湾曲」、その上がって落ちるその「落差」、
実物を見なければぜったいにワカラナイ領域!
このブログで、その魅力、否、威力を伝えて久しいですが、ほんとその目で見ていただきたいミヤマクワガタの筆頭です。
展足してるときに分かるのだけど、コレ系のミヤマ(アングスティコルニス系)は、展足しやすい!
各部位の作りがハッキリしていて、カタチがキマりやすい(整形しやすい)部類です。
ぜひ手にとっていただきたい種です。
過去記事は以下。
サイズはもとより、大顎の太さや湾曲・顎先の開き・下歯のヘラ状の発達具合のといった変異、
つやアリ/ナシや体幹の太さ、頭部の張り出しのカタチなど、
ミヤマであることに漏れず、個体変異は大きい!