KOGANE no. 23~ Lucanus takeoiの記載

確認が遅くなりました!

コガネ研が発行する会誌『KOGANE』の最新号No. 23(2020年8月31日発行)において、中国は四川省から得られたミヤマクワガタが記載されておりますので、ここに紹介です。

Lucanus takeoi sp. nov. タケオミヤマ

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Naoki Adachi,

“A new species of the genus Lucanus from Szechuan province, southwest China.” 

阿達 直樹

「中国四川省からのミヤマクワガタ属の1新種」

in KOGANE, No. 23, Aug, 31, 2020, pp. 8- 10

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時は2017年9月、中国の標本商ディーラーを通して、ebayで販売された個体がありました。

そのとき私はグラディウスの記載に動いていたため、関心をもって本個体を購入しようとは思わなかったんですね。

そのときの画像を~

(一部加工・修正しております)

私自身の観点は、下のような感じで。

一見して新種!と分かる個体ではあっても、「一個体であること」、「中国の種であること」、の2点で見送った、というのが正直なところでした。

一個体であると、それそのものがホロタイプになりそれを公的機関へ収める義務がありますので、手元になにも残らないですからね。

また、Huangら中国の研究者が活発に動いているので、あまり手出しはしないほうがいいよな~と、個人的な配慮がありました。

 

そんなこんなでこの個体はいつしか売れたのですが、再度、われわれの目の前に現れたのです。

あれはたしか、むしオークション、でした。

ご覧になった方も多かったのではないかな。

ちょうど大手町フェアの時に、話題になったことを記憶してます。

 

その個体が、実は2020年の8月発行の国内の記載誌、『KOGANE』において、記載されておりました。

 

「一見して新種として分かる」として、かつ1個体のみで記載へ踏み切ったことに、乾杯です!

「一見して新種として分かる」とした記載はシェンクが記載したヴェムケンぐらい(けっこう1個体かもw)ですが、あれは複数個体あったような・・・。

 

査読を経た際にやはり比較は要求されたと見え、比較表が付され、ルディヴィナ、クリイロ、ファンジン、ラサとの差異が記されています。

ひるがえって言うならば、

査読付でもこのような記載が可能であることを、この『KOGANE』の本号がしめしてくれているわけです。

一個体でも顕著な特徴を有する個体を記載するときは、『KOGANE』に投稿していきましょう!

いやはや、心強いですね!!

コガネ研、退会してしまいましたが、また入ろうかなw

 

ホロタイプHolotypeは、

筑波にある国立科学博物館の自然指標本棟、動物研究部 Department of zoology, Nathional museum of Nature and Science@Tsukubaに収蔵予定。

名前の「タケオ」は、筆者の父上の名前にちなむとのこと。

 

Author: jinlabo

2 thoughts on “KOGANE no. 23~ Lucanus takeoiの記載

  1. Jinlabo様
    こんにちは。
    初めてコメントさせて頂くAsaと申します。的確かつ詳細なLucanusの考察、何時も参考にさせて頂いております。Jinlabo様にお一つお聞きしたい点があります。昨年度、Dr.SchenkがBeetles Worldにて記載したL.jonnaeとL.davidis ssp.guizhouensisについてですが、Jinlabo様は所見を抱きますでしょうか。自分はLucanusの知識に乏しいので、長年Lucanusに興じられているJinlabo様の形態的な考察や記載についてのご意見をお聞きしたいです。
    お忙しい中かと思いますが、宜しくお願い致します。

    1. コメントありがとうございます^^
      ご指摘の「エオルカヌス属」の種・亜種に関してはさらっと書けない感じですので、あらためて紹介したいと考えていたトピックでした!
      ここら辺は自分の関心が他より弱め(爆)というところもあって、後手後手になっております。
      おいおい取り上げて参りますので、宜しくお願いします!

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