4月も最終週です。
まったく、新年度も新学期も関係ないような2020年。
なんとか罹らずに、無事に乗り越えていきたいものですね。
さて、ビークワも一般に発売され皆様の手元に届いている頃合い、ぼちぼち反響が来ています。
全体に対する特集記事の割合など、雑誌編集上の方向性というものへのご意見には返答できかねますが~~~
おおかた好評のようです。良かった。
何事も実績積まないと、話にならないですから。
土屋編集長をはじめ、機会を与えてくださった関係各位の皆様には、心より感謝です。
さてここでひとつ、名前について、書いておきますね。
「人名由来の学名は、その人名の実際の読みにならって表記した点」、今回の図鑑のひとつの新たなポイントです。
【フランスの人名由来の種で、適切な人名の読みじゃなかった以下4種】
ボワローミヤマ (ボイレアウとかボアローと言われてきた)
グルーミヤマ (グロールと表記されてきた)
ディディエミヤマ (ディディエールとされてきた)
ブリュアンミヤマ (ブルアンと言われてきた)
⇒フランス人名由来ですからね、変にローマ字読みとかだと名前ではなくなって意味不明かつ相当に違和感あるので、人名であることがわかるよう表記しました。
【ドイツの人名由来・・・3種】
ヴェムケンミヤマ (ウェムケン、ウェンケンなど)
ニーシュインミヤマ 亜種ブレトシュナイダー ←(特集では読みは書いてないけど!)
クラッペリッヒミヤマ (クラッペリッチと言われてきた)
⇒フランス語と同様に。
ドイツ語読みだと「w」は濁って「v」な感じになります。
キルヒナーミヤマも、キルクネリとかあれこれありましたが、新大図鑑では「キルヒナー」となっています。
フライミヤマの亜種シェパンスキーとかも同様。(今回は亜種はまとめてしまいましたが)
【中国の人名由来・・・8種】
ミンイミヤマ (ミンギアと言われてきた)
ジュシャンミヤマ
ジャンビーシェンミヤマ
ホーウンジャーミヤマ (ホーウェンジャと以前の記事で書いた!)
リュウウェーミヤマ
リュウイェーミヤマ
リュウペンユミヤマ
チェンユアンミヤマ
⇒今回、編集長経由で台湾のWu氏に読み方をご教授いただいた。
チェンやチョウ、ランといった姓だけならまだよかったのですが、近年の新しい種につけられる名前については、「献名者フルネーム」でくるのが近年の中国のトレンドのよう。
なので、やはり人名に寄せて読まないと、献名された人がかわいそうではないか!?と個人的に思うわけで。
気の利いた和名をつけるとかそういう機会は、また別に。
とりわけ今回のような突貫特集だとあれこれ詰め込んでも大変なことになりそうでしたしね・・・
和名の指定は、やはり「記載時」がベストかと。
【中国の「山」由来[-shanus]2種】
ファンジンミヤマ(梵浄山-深山)
ウーイーミヤマ(武夷山-深山)
⇒「山」は和名ではあえて読まないように表記しました。
あと、
【v=ヴ】
でいかせていただきました。
ヴァチカン市国だと思うし、ヴェネツィアだと思うんですよね。
ダ・ヴィンチだし、ルイ・ヴィトン、エヴァンゲリヲンとか。
別にかっこつけとかじゃなく、語感の問題です。人名ならば、なおさら。
国名に関しては外務省が正式に決めるようですが、以下面白いのでご覧ください。
私にはここらへんの感覚は、わかりやすさとかそういうのとは違うと感じるのだけどな~。
ではでは。
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