今は退職なされましたが、朝日新聞社でご活躍された柏原さんの著書。
内容は、「かつての昆虫少年たちを訪ね歩く旅」。
24名の錚々たる面々が名を連ねております!!!
政界、学者、文化人、芸能人・・・
それぞれ皆様に、かつて少年少女時代に思い入れのあるムシがいたという事実。
目次だけ見ただけで、なにかおなかいっぱいになるかのような、そんな本はそうはないと思うんですよ。
幼少時代の自然体験、ひいてはムシとのふれあいが、どれだけその人のルーツに刻まれているか。
うんうんとうなずきながら読み進めてしまう、そんな名本です。
自信をもって推します☆
最後に、柏原さんのあとがきで、大好きなフレーズ。
「自然の中に存在する美を切り取る作業に他ならぬ芸術作品が、自然への畏怖を前提とすることなく永遠のものとなりうるだろうか・・・」(p.206)