sp. fanjingshanus *Top

Lucanus fanjingshanus Huang & Chen, 2010

ファンジンシャン ミヤマクワガタ


梵浄山

貴州省の梵浄山(Fanjing-shan)よりもたらされたミヤマ。

産地名が学名となったミヤマです。

『中華鍬甲・壱』の123-125ページに記述、姿はPl.41(257ページ)に、2個体の♂が図示されました。

タイプシリーズが、2008~09年データで、中国の研究者の中ではそこそこ知られて久しかった種だと想像できます。

しかし、『中華鍬甲』と手にとった人以外にはほぼ100%知られていない種であり、かつ現在、コンスタントにもたらされるようなルートもありません。

******

 

 

 

 

 

 

最大で65㎜と記載されていますが、この個体は66㎜。

個人的には70のラインはいくでしょう~と予想しています。

 

ただ意外とつくりが大味。

繊細なヒメミヤマ系が好きな自分にとっては、ちともの足りないのもまた事実。

60㎜でもあまり大型との間に形体の差がほとんどありません。

歯型くらいでしょうか。それも個体差の範囲ですけれども。

Huangらは、本種を、マクリフェモラトゥス Maclifemoratus、つまり「日本の国産ミヤマ」のグループに分類しています。

はたして!?

顎先の二股が尖らない感じとか、二股下歯が裁断状になるとか、他種に例を見ない特徴ある造形をみせています。

今後、近縁種がいるのか、その出現を期待したいですね。

Author: jinlabo

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください