おれ流~標本作製 ③ 展足/乾燥

Step. 2  展足 
: 標本の体勢を、”見栄えよく” 整える。

早速フェアにて収穫したブツの展足にかかった。

このアクベシアヌス、胴体の関節がふらふらだ。

きっとお湯に漬けたら取れてしまうだろう・・・。

案の定、取れた。。。(泣

さて、いいサンプルなので、「標本作製」の続き。

胴の右側に針を刺す。これは甲虫標本の慣例。

慣れないとなかなか難しいが、縦横2方向から見て、どちら側からもまっすぐになるように刺す。

 

図鑑の標本写真などを参考にして、脚や触角がなるべく左右対称に格好良くなるよう心がけたいが、ととのえるカタチはもちろん、個人の好み。自由だ。

自分が「いいな!」と感じる体勢に、整形するのがいいだろう。

慣れてくるに従って、自分のかたちができてくるものである。

 

さて、胴が外れたが、くっついた状態に仮置きして、展足を進める。

 

触覚について

自分は写真のように、触覚の形を固定している。

展足のなかでも、ここのところは説明するのは難しいところ。

数をこなした「経験」と「慣れ」が必要である。

 

 

サンプルで、小アジア小型ミヤマ。

小さくとも、針を長短使い分ければ、スムーズに展足がすすむ。

ハリネズミ状態。

針の長短がお分かりになるだろうか。

続けて、

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Step. 3 乾燥 

適当な箱に並べて、

乾燥剤を入れる。

乾燥機を導入して即日乾燥する手もあるが、自分は【引き出し用の乾燥剤】の使用で間に合っている。

(20180908追記)

 

防虫剤も投入。

ミセスロイドをもっぱら使用。
ニオイが無いことも大きいが、なにより本体が小さくてスペースの観点から使い勝手が良い。

(20180908追記)

パラジクロロベンゼン系の防虫剤は、人体に害があるので使用を控えましょう。

 

注意すべき点としては、時々、乾燥中の経過で、標本が縮んで形が崩れることがあるので、適宜手直しのため、チェックが必要!

 

以上のような手順で行い、一週間ほど様子をみよう。

そのくらい時間をかければ、たいていカラカラに乾いている。

 

Author: jinlabo

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