Step. 2 展足
: 標本の体勢を、”見栄えよく” 整える。
早速フェアにて収穫したブツの展足にかかった。
このアクベシアヌス、胴体の関節がふらふらだ。
きっとお湯に漬けたら取れてしまうだろう・・・。
案の定、取れた。。。(泣
さて、いいサンプルなので、「標本作製」の続き。
胴の右側に針を刺す。これは甲虫標本の慣例。
慣れないとなかなか難しいが、縦横2方向から見て、どちら側からもまっすぐになるように刺す。
図鑑の標本写真などを参考にして、脚や触角がなるべく左右対称に格好良くなるよう心がけたいが、ととのえるカタチはもちろん、個人の好み。自由だ。
自分が「いいな!」と感じる体勢に、整形するのがいいだろう。
慣れてくるに従って、自分のかたちができてくるものである。
さて、胴が外れたが、くっついた状態に仮置きして、展足を進める。
触覚について
自分は写真のように、触覚の形を固定している。
展足のなかでも、ここのところは説明するのは難しいところ。
数をこなした「経験」と「慣れ」が必要である。
サンプルで、小アジア小型ミヤマ。
小さくとも、針を長短使い分ければ、スムーズに展足がすすむ。
ハリネズミ状態。
針の長短がお分かりになるだろうか。
続けて、
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Step. 3 乾燥
適当な箱に並べて、
乾燥剤を入れる。
乾燥機を導入して即日乾燥する手もあるが、自分は【引き出し用の乾燥剤】の使用で間に合っている。
(20180908追記)
防虫剤も投入。
ミセスロイドをもっぱら使用。
ニオイが無いことも大きいが、なにより本体が小さくてスペースの観点から使い勝手が良い。
※パラジクロロベンゼン系の防虫剤は、人体に害があるので使用を控えましょう。
注意すべき点としては、時々、乾燥中の経過で、標本が縮んで形が崩れることがあるので、適宜手直しのため、チェックが必要!
以上のような手順で行い、一週間ほど様子をみよう。
そのくらい時間をかければ、たいていカラカラに乾いている。