おれ流~標本作製 ⑥ 修理 その1

展足上がりの個体が、一部軽度の修理だったので、ちょっと撮ってみました。

こういうのはもはや動画がいいのかな。

いやね、手がふさがって、肝心なところが撮影できないわけですよ、はい。

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まず、外れたフセツの復元です。

このように、カット綿の上に置き、爪を開いた状態で乾燥させます。

胴体部分。


繋がったままだったフセツの残りの節(ピンクの丸のところ)を、外れた関節と上手く接着できるような向き・角度にして乾燥させるのが、上手く接着するためのコツです。

この角度が、接着時に上手くいくかダメかの決定的な要因になるので、ちゃんとやりたい人は、乾燥時にここを重視していきましょう。

上手くなるには、数を重ねるしかありません!

まあ、乾燥前の湿ってるときに、仮につなげてしまって、角度を調整するって方法もありますが、その標本の状態によります。

ヒメミヤマ系は、大概新鮮すぎて、ふよふよしてしまってとても固定できないです。
一方で、パーツの大きいヨーロッパミヤマなどは、湿ってるときに修正可能な場合が多いです。

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さて、ここで用意するのは、おなじみの顔ぶれ。


ゼリー状瞬間接着剤と、木工用ボンド【速乾】です。

瞬間接着剤を、ちょっとだけ出し、フセツのくっつける関節に「ほんの一瞬触れる」のみ。

くっつけ画像なし。てか、撮れませんでした・・・。

一方、胴体は木工用を少しずつ、おなか側のみに塗ります。背のほうには塗りません。


そして、すぐにくっつけようとせず、気持ち一分くらい放置します。気持ちくっつき感が増します!

それから、ぎゅっと合体させます。


形の崩れない程よい傾斜にプレートを置き、乾くまで待ちます。

放置もいいのですが、ちょくちょく確認することをおすすめします。

ときどき知らぬ間にプレートごと倒れていたり・・・(ノll゚Д゚llヽ) 接着面がずれてきたり・・・ Σ(゚Д゚)ガーン することが、多いのですよ!

速乾なので、あまり放置はおすすめしません。早く気づけば対処も可能です。

ずれたなと思ったら・・・ボンドを取り除き、再度塗るところからやり直しましょう。

こんな感じで、完成です。


いいサイズですが~ちょい奇形。

顎ズレ右後ろ脚短い!

復元した左中脚の外れたフセツですが、ちょっと曲がっちゃってますね~こんな感じで難しいところなんです。

まあ、だいぶ乾燥放置でしたし、しようがないかな。

奇形にしても、修理の仕込みにしても、展足してあらわになる事実、ということですね。

Author: jinlabo

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